内田元監督と井上元コーチの『除名』処分を正式決定。事実上の永久追放。関東学連

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日本大アメリカンフットボール部の悪質反則問題で、関東学生連盟は26日、東京都内で臨時総会を開き、
日大の内田正人元監督と井上奨元コーチに対し、事実上の永久追放に相当する除名処分を正式に決めた。
賛成67票、棄権7票で反対はなかった。処分が不服の場合、通知を受けてから30日以内に異議を申し立てることができる。

臨時総会後の理事会では、日大のチーム改善報告書の提出期限を7月17日に決めた。日大は2018年度シーズン終了まで
公式試合の出場資格停止となっている。関東学連は処分を解除して秋のリーグ戦参加を認めるかどうか日大の報告書を
検証委員会と理事会が7月末までに判断する。検証委メンバーには筑波大の永田恭介学長、元国立スポーツ科学センター長で
医師の川原貴氏や弁護士ら5人を選出した。

日大は原因究明などを目的に設置した第三者委員会が7月下旬までに調査結果報告をまとめるとしているが、
検証委は7月17日までに提出されるチーム改善報告書が第三者委が出す結論に基づいたものでなくても審査する方針。

日大は新しい監督とコーチを公募しているが、関東学連は人選するメンバーや選考過程が不透明だとして「いくつかの懸念を禁じ得ない」
との見解も示した。森本啓司専務理事は記者会見で「リーグ復帰するのであれば一生懸命やってもらわないと、とてもじゃないが厳しい」と述べた。

関東学連は規律委員会による調査で、内田元監督と井上元コーチが守備選手に対して反則をするように指示したと認定。
チーム改善報告書が不十分と判断され、秋のリーグ戦に出場できなかった場合の損失費用は、日大に負担を求める考えも示した。