低金利でも貯蓄、個人の「現金・預金」過去最高

2018年6月27日 11時11分
 日本銀行は27日、2018年1〜3月期の資金循環統計(速報)を発表した。個人(家計部門)が持つ金融資産の残高は18年3月末時点で、前年比2・5%増の1829兆円だった。前期(17年12月末時点)から減少したが、年度末としては過去最高を更新した。

 主な内訳は「現金・預金」が2・3%増の961兆円で、年度末として過去最高となった。日銀のマイナス金利政策で低金利環境が続くが、日本人の貯蓄性向は大きく変わっていない。

 「株式等」は11・7%増の199兆円と大きく伸びた。「投資信託」は1・4%増の73兆円だった。

 一方、「国債」の残高(18年3月末時点)は、1・2%増の1097兆円で年度末として過去最高を更新した。このうち、日銀が保有する残高は459兆円、全体に占める比率は41・8%で、ともに過去最高となった。「海外」が保有する残高は120兆円で、こちらも過去最高だった。

http://yomiuri.co.jp/economy/20180627-OYT1T50020.html